「自分は死なないと思っているヒトへ」
養老孟司さんの著書のタイトルです。
誰かが亡くなると、つい「気の毒だ」などと思います。
まるで、自分が生きているのが当たり前であるかのように。
生きていることは、当たり前ではない。
身近な人が亡くなるたびにそう思います。
つつがなく何十年も生きていられる、それだけですごいこと。
この大切なことを、なんで忘れちゃってたんだろう…。
逝ってしまう人に、それを教えてもらいます。
若い頃には「異常事態」だった死が、何十年も生きていると「いつ起こってもおかしくないこと」になってきます。
自分だって、いつどうなるかなんて、分からない。
できるのは、今を全力で生きることだけ。
1日1日を大切にし、しわしわのおばあちゃんになるまで、ものすごく長生きしようと思います。
組織は生き物
おふぃす・ともともは、在宅のスタッフも含め、現在8人のライターが所属する組織です。
従業員ではないスタッフもいますが、全員、おふぃす・ともともの方向性やビジョンについて考えてくれています。
「なぜ社員でもないのに、スタッフさんは会社のことを考えてくれるの?」と他社の社長に言われますが、私は、社員であることがすべてではないと思うし、社員でなくても、自分の夢と会社の夢を重ね合わせ、同じ方向を向くことは可能だ、と思っています。
もう一つ、私が所属する組織があります。BNIという国際的なビジネスネットワークのグループ、GRAINチャプターです。
ここには、およそ50名のメンバーがいます。ちょっとした会社のようなもの。私は、このグループでコーディネーターの役割を担っています。会社でいえば部長クラスです。
おふぃす・ともともとは違い、GRAINチャプターは大所帯。しかも、メンバーは経営者や個人事業主がほとんどです。つまり、御山の大将たちがひとつの組織にいるわけです。
これが非常に面白いのです。
一人ひとりが理念や哲学を持っているので、こちらが思うようには動いてくれない。
こんな組織であったらいいな、という姿も、個々で違うものを描いています。
最初はそのことにストレスを感じることもありましたが、最近は、それでいいのだと思っています。
違うからこそ、新しいものが生まれる。
同じ考えのもとでは生じない視点や発想が、考えてもみなかったビジネスへとつながっています。
組織は生き物。どんなふうに変化するのかは分からない。
だけど、これだけは言えます。
「変化できるものだけが生き残る」
変わることをおそれない、そんな組織や人でありたいと思います。