感情
たまに、感情に飲まれそうなときがあります。
わたしの場合、沸き上がってくる感情の中で一番多いのは「怒り」です。
なんで真剣にやってくれないの?
なんで行動に出ないの?
なんでまわりのせいにばかりするの?
そういう感情です。
お分かりになる方は、お気づきですね。
この感情は全部、自分目線で考えたときに出てくるものであって、相手目線で考えたときには出てこないものです。
つまり、ひとりよがりになったとき、怒りの感情が出てきます。
分かってはいますが、これがなかなかコントロールできない。
修行足りないな、と思います。
人は、私が思ったように動いてくれないのが普通。
それぞれに考え方や事情があり、それぞれが最善の行動をとっている。
思ったとおりに意思疎通できなくてもOK。それが当たり前。
そんな気持ちで接すれば、腹は立ちません。
そんなふうに、心の置き所を上手に変えられる人をめざしています。
怒って生きるのも笑って生きるのも人生。
さて、どちらを選んで生きていきましょうか。
自分をおこす
出版ネッツ関西というフリーランスの団体で、「自分をおこす」というテーマでスピーカーをさせていただきました。
出版ネッツは、ライター、編集者、デザイナー、カメラマン、校正者など、フリーの出版クリエイターが集まる団体で、その道のプロフェッショナルがそろっています。
私も加入メンバーの一人ですが、最近、少し足が遠のいていました。今回、団体が主催する「仕事起こし勉強会」に久しぶりにお声をかけていただき、「高野さんが、なぜおふぃす・ともともを起業したのか、会社にしてどんなメリットがあったか、工夫や苦労は何かを聞かせてほしい」と依頼されました。
出版業界はいま、マーケットが縮小しています。本も雑誌もどんどん減っており、クリエイターの仕事も減っています。そのため、団体にも少し元気がないな、と感じていました。
元気になってもらえる話ができたら、少しは貢献できるかもしれない。
そこで思いついたのが「自分をおこす」というテーマでした。
話の中では、会社運営や営業の工夫やノウハウ的なことは、ほとんど話題に出しませんでした。それよりもっと大切なことを伝えたかったからです。
それは、生きる目的、クリエイターとしてどんな人生を歩きたいかという、自分の根幹です。
わたしは長らく、この根幹がぼんやりしていました。ライターとして関西一になれるといいな、とは思っていましたが、何のためにそうなりたいのかはあいまいでした。
でも、これがはっきりしてからというもの、行動への熱意が10倍に跳ね上がった気がします。
わたしがナンバーワンになりたいのは、スタッフのためです。ライターになりたいという気持ち一つだけもって、未経験からプロをめざすためにおふぃす・ともともに来たスタッフのために、一番をめざしたいのです。
そんなお話をしたところ、予想以上の反響がありました。みなさん前のめりに聞いてくださったのがうれしかった。出版クリエイター業界は、まだまだ元気になれると思いました。
気持ちひとつで、行動が変わる。たくさんの人の行動が変われば、業界が変わる。出版クリエイター業界が元気になるために、わたしがお手伝いできることはしようと思います。